香川漆芸
香川漆芸のはじまりは、約200年ほど前。当時主流だったのは絢爛豪華な蒔絵ですが、中国や東南アジアのエキゾチックな漆器の魅力を写し取り、香川漆芸の技法として確立したのが、祖である玉楮象谷(たまかじぞうこく)でした。
その後、磯井如真(いそいじょしん)や音丸耕堂(おとまるこうどう)らによって、色漆の活用や新しいデザインがもたらされ、芸術の域へと押し上げられた香川漆芸は、多くの表現者を生み出し、人間国宝を6名輩出しています。
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【 香川漆芸の3技法 】
蒟醤 きんま
器物の上に漆を塗り重ねて剣で文様を彫り込み、溝に色漆を埋め込んでから表面を研いで磨き上げる技法
存清 ぞんせい
漆を塗り重ねた器物に色漆で文様を描き、剣で輪郭や細部に線彫りを施し※、彫り口の凹部に金粉や金箔を埋めて文様を引き立てる技法
※漆を塗り重ねた器物に彫刻刀で文様を彫る技法もある彫漆 ちょうしつ
各種の色漆を数十回以上塗り重ねて色漆の層(100回で厚さ約3mm)を作り、その層を彫り下げることで文様を浮き彫りにする技法
漆芸の学び舎
香川漆芸は素地の制作から下地、塗り、加飾を、すべて漆芸家一人で行うこともあります。素地には木だけでなく布や竹を使い、技法も蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)と実にさまざま。そんな香川漆芸の基礎を3年間かけて学べる施設が漆芸研究所です。本格的に学べる施設は全国的にも珍しく、香川県漆芸研究所では重要無形文化財保持者(人間国宝)による実習も行われ、その様子を見学することもできます。
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香川漆芸ショップ
若手漆芸作家の作品展示・販売コーナー。漆芸の美しさと創造的なデザインが楽しめます。
※販売をしていない場合がありますのでお問い合わせください香川漆芸ホール
人間国宝の漆芸作品などを展示。その卓越した技術を間近で見ることができます。
※観覧無料
※時期によって展示内容が変わります
漆芸研究所で講師を務める山下先生に聞く
香川漆芸への想いと未来
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Q 香川漆芸の魅力とは?
香川漆芸は、なんといっても彫刻刀や剣による精巧な彫りの技術と多彩な色漆の使用が特徴です。その表現豊かで洗練された技術は、工芸を超えた究極のアートと言えます。
Q 香川漆芸が今後どのように
なってほしいですか?この魅力ある香川漆芸を国内外のより多くの人に知ってもらい、手に取ってもらえるようになればと思います。香川県では複数の世界的なブランドとコラボレーションした作品の制作・販売にも取り組んでいます。また、漆器は取り扱いが難しいと思われがちですが、漆器の飯椀でいただくご飯はとても美味しいので、普段使いして身近に感じてほしいです。
人間国宝
山下義人(やました よしと)さん1951年高松市生まれ。1971年、香川県漆芸研究所を修了。2007年紫綬褒章受章、2013年重要無形文化財「蒟醤」保持者(人間国宝)に認定。香川県漆芸研究所にて後進育成に尽力。
《 旅行会社様向け 》
工房見学やトークサロン等の
ご相談も承れます。香川県交流推進部観光振興課国内セールスグループ
- ●TEL/087-832-3362












※価格は全て税込み(2024年8月末時点)です ※P表記…大=大型バス、中=中型バス、マ=マイクロバス