※園内マップはページの一番下にあります
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1.なるほど!仕掛けがいっぱい【掬月亭】
園内で最も代表的な茶室の一つ、掬月亭(きくげつてい)は「大茶屋」とも称され歴代藩主にこよなく愛されてきました。現代にも通じるシンプルモダンな数寄屋風の亭内には、外と中をつなぎ自然を満喫するための密かな仕掛けが数多く施されています。抹茶をいただきながら北西側の涵翠池(かんすいち)を眺めると、亭内からの視線を意識し低く整えられた松や石組みが連なり、悠久の時の流れが感じられます。
掬月亭
0120-85-7170(料亭二蝶/10:00~17:00)
9:00~16:30(受付終了16:00)
入亭料:抹茶・御菓子付 大人700円、小人500円/煎茶・御菓子付 大人500円、小人400円
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2.讃岐に現れた神仙の島!?【南湖】
初期に築庭された南湖一帯は、設計・名付けにおいて中国の神仙思想が強く反映されました。楓の島「楓嶼(ふうしょ)」、シンパクや赤松の古木が配された「天女嶋(てんにょとう)」、ツツジの見事な「杜鵑嶼(とけんしょ)」など、神々や仙人の住む不老不死の理想郷を表したものとされています。とりわけ、黄金に輝くようにも見える「仙磯(せんぎ)」は、南湖の中心点として景色を引き締める役割もある重要な島とされています。
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3.新なのか旧なのか…【日暮亭・旧日暮亭】
園内に似たような名前の茶室が2つ。その名も「日暮亭(ひぐらしてい)」と「旧日暮亭(きゅうひぐらしてい)」です。旧日暮亭は2代藩主・松平頼常公の時代に建てられたと言われる茶室「考槃亭(こうはんてい)」が現在の日暮亭の場所に移築され、さらに1871年に一度園外へと売却されましたが、終戦間近に有志の手で再び園内へと戻されことで戦火を免れました。古い茶室の形態を残す貴重な造りが特徴。一方の日暮亭は旧日暮亭が園外にあった1898年に建てられた石州流の茶室です。いずれも栗林公園と茶の湯の繋がりを伝えています。
日暮亭
0120-85-7170(料亭二蝶/10:00~17:00)
[営業日]土、日、祝
10:00~16:00(最終入亭15:30)
※食事はお問い合わせください旧日暮亭
087-833-7411(栗林公園観光事務所/8:30~17:15)
[公開日]土、日、祝(荒天日は公開中止)
[公開時間]9:00~16:30
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4.殿様のためならエンヤコラ【桶樋滝】
かつての香東川の流れの上に造られた栗林公園。豊富な伏流水が美しい池泉の実現を可能にしました。旧日暮亭の背後にある桶樋滝(おけどいのたき)も、水の豊かさを印象づけるもの。とはいえ、藩主が通過するときにのみ人力で水を汲み上げ、滝口から流していたようです。
※現在、園内の水はポンプで循環しています
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5.風雅に味わう朝がゆ【泛花亭】
花園亭別館の「泛花亭(はんかてい)」では体に優しい和朝食をいただけます。メインの茶粥は瀬戸内海沖のしわく塩飽諸島に伝わる味。その他、季節の焼き魚や小鉢に、園内の梅で手作りした梅干し(時期限定)も。とっておきの贅沢なひとときを味わえます。
花園亭
朝がゆは前日17:00までに要予約087-831-5255
[提供時間]7:00~10:00(L.O 9:30)
[営業時間]8:00~18:00/ 夜~21:00(要予約)
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6.白砂が美しい枯山水の坪庭【讃岐民芸館】
東門より園内に入り、右側一体に広がるのが1965年に開館した讃岐民芸館。奥に進むと瓦館などを経て、土蔵を改装した「古民芸館」にたどり着きます。建物の設計は瀬戸内海歴史民俗資料館などを手がけた建築家 山本忠司、そして初代館長を務めたのは和田邦坊でした。松基調の園内とは一線を画す庭に心落ち着きます。現在は、国内各地から集められた民芸品が季節毎に入替展示されています。
讃岐民芸館
[開館日時]栗林公園に準ずる
入館料無料
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7.紅一点効いています【北湖】
北湖東側にある頂き「芙蓉峰(ふようほう)」からの景色は隠れた見どころの一つ。紫雲山を背景に「前嶼(ぜんしょ)」「後嶼(こうしょ)」が織りなす一面の緑の中に、紅一点の梅林橋、そしてたもとに集まる錦鯉の朱色が視線を惹きつけます。
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8.名作チェアを思う存分堪能あれ【商工奨励館】
どっしりとした大屋根とヒマラヤスギが目印の商工奨励館(しょうこうしょうれいかん)。1899年に「香川県博物館」として開館以来、120年以上に渡り栗林公園を見守っているシンボル的建物です。本館1階では栗林公園の見どころや歴史を紹介。東館では伝統工芸品の展示・実演が行われ、西館にはカフェが併設されています。2階は、香川にゆかりの深い家具デザイナー ジョージ・ナカシマのチェアとテーブルが配された、知る人ぞ知るくつろぎの空間が広がります。
商工奨励館
[開館日]栗林公園に準ずる
8:30~17:00(本館は開門時間から開館)
入館料無料
※北館ホール等有料施設の利用はお問い合わせください
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9.ここ、穴場カモ…【瞰鴨閣】
北庭に広がる「群鴨池(ぐんおうち)」一帯は、もともと藩主が鴨狩りをするかもば鴨場であったところ。どこかのびのびとした風情は、作り込まれた南庭とは対照的。四季折々の生きものや花々を眺められる、園内最大の池です。冬場の「瞰鴨閣(かんおうかく)」はまさに癒しスポット。その名の通り様々な鴨をのんびりと観察できます。